昨年よりご依頼されていたTRWの不具合修繕にいよいよ着手する。
TRWは過去2度乗った事がありますが分解整備は今回が初。普段OHVばかりでSVのエンジン自体をバラすのも実は今回が始めてで馴染みが御座いませんが重い腰を上げます。
まず2イン1のエキパイとマフラー外してタイミングカバーをご開帳。
いつもの見慣れたトライアンフツインとは違う巨大なアイドラーギアが出現。オイルポンプは見た感じ共通か?
まず上死点にてバルタイをチェック。1本カムのカムギアーやデスビのべークギアもOHVツインと共通のようで、大変シンプルな構造。
上死点にて左右共バルブのリフトが無い。カムのオーバーラップが非常に少なく、まるで発動機の様。吸入は両シリンダーの中心を通り燃焼室へと入る。変なの。リセスの無いフラットなピストンは2ストみたい。ま、リセスが無いのはSVなんで当たり前なんですが。圧縮比6.0:1。低いね~。
小さいソレックス。コレにも馴染みが無い。前に乗ったヤツには確かアマルmk1が付いていた。
インナープライマリーカバーはなんと分割式。おまけに前側はクランクケースと一体成型。
リアインナーカバーを外す。クラッチ周りは500ツインと全く同じ構造。それにしても絵的に凄い違和感がある。
車体も5T,6T等と同じ様に見えるがフレーム自体は全く違って全体的に軽くて細い。この華奢なフレーム、TR5と共通の様なのでOHVツインも載るには載るようだがエンジン上部がバラせないほど窮屈になる様です。ムリすれば650積む事も出来るかもしれないが降ろさないとバラせないのは整備する側としてもちょっとヤバいか。
まぁそんな余談はさておき後日分解に入ると致します。