さて、こちらは本日大雨の中はるばる関東より新規で持ち込まれたO君の79年T140Eモーター。
FCR装着だったそうですがクランク付近から異音が出て来たと言う事でウチでO/Hすることになりまして、まずオーナー立会いのもと時間の許す限り分解して参ります。
まずはヘッド周りから降ろすとピストンはstdの7・9:1。
スリーブ内にタテ傷はあるもののまだまだ先が長いシリンダーでひと安心。とりあえずプッシュロッドが1本NGでしたが他は今の所まずまずのようです。プライマリー側を全分解した時点でオーナーはタイムアップで帰路に付かれました。同行のT君も大変お疲れ様でした。
その後ギアボックス、タイミングカバー内と順にバラしていきましたが各部そんなに目立ってヒドイ箇所も無いよなぁと思いつつ、エンジンスタンドから降ろしていよいよケースのご開帳。
あらま、ベアリング逝ってます。しかもタイミング側?!
サンプから出て来たという金属片の正体は外れてしまったベアリングケージの破片でした。
ドライブ側がアウトなのが殆んどなのですがまさか逆側とは。しかもボールなのに。かなりのレアケースです。
英RHP製なのにね。クランク自体やケース内に目立ったダメージも無い様なので不幸中の幸いとしますか。
こちら側はサイズがメートリックなので信頼のメイドインジャパンを投入しようと思います。