トライアンフツインの腰上をOHする際、ピストン、リング、バルブ周りは勿論ですがタペットブロックの状態チェックも必須項目であります。
プッシュロッドチューブ上下からオイルがリークしていると思われがちですがタペットブロックの所からも漏れてきます。ユニットなんかは細いOリングが入ってますがほとんどの場合、替えられておらずカチカチのプラスチックのように材質変化を起こしています。Oリングが入らない別体期の頃の物には旋盤で溝を掘ってOリングをセット、もしくはシリコンガスケットを塗布してリークを防ぎましょう。ここは専用のドリフト工具がありますのでそれを用いて脱着しますが装着時はカムに対して真っすぐに圧入する事が大事です。真っすぐ装着されていないような場合、カム、タペットに確実にダメージが出ています。当方ではほとんどの場合タペットブロックは新品に交換しますが新品圧入後タペットのステム部が入らなくなったりもしますので必要ならばハンドリーマーで内径調整します。
タペットのステム部をマイクロで測定し必要なリーマーの径を選定、モノタロウとかで検索すれば100分の1mm刻みで大体1本2~3千円で買えます。