本日は別体T100のシリンダーをケースに収めました。このシリンダー、IN側タペットブロック部の径が市販されている最大のオーバーサイズを以ってしてもユルいという問題に直面し作業が難航しておりましたがワンオフせずになんとか無事克服。吸排共にアロイのブロックが無事装着出来ました。
あと55年までのヘッド側にスリーブが3/16”出っ張ったシリンダースリーブは現在市販されていないという事実も分かりましたしこの個体のエンジン仕事はとても勉強になっております。
当店に持ち込まれるのが殆んど650や750なので別体T100は非常に難しいが実に面白く新鮮。
ヘッドボルトにトルクを掛ける感覚も鉄シリンダーを組むそれとは全く違います。オーバートルクで組むと鋳込みのネジ穴が簡単に持ち上がってしまう恐れアリ。雑な組み方ではシリンダーを壊しかねないというかとにかく繊細で細心の注意が必要なのです。
格好良過ぎでヤヴァい。全てのトライアンフツインの中で個人的にこのエンジンが一番好みです。